ケーキ屋は本当に儲かるのか?コンビニスイーツとの比較

ケーキ屋への道
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開始時間  17:45

スイーツの世界は、今非常に厳しい争いになってきています。

コンビニエンスストアーが本格的にスイーツに参入してからどのくらいになるでしょうか?

ケーキ屋を営業している肌感覚で、コンビニスイーツについて考察したいと思います。

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コンビニエンススイーツの影響

かなりクオリティが高くなって来ています。手を出したくなるパッケージを含め、研究しているな〜と感じます。

今では、かなりのケーキ屋さんを脅かす存在、というより脅威になっています。そこには緻密な戦略があるのです。

ついで買い

お弁当を買うついでに。。コーヒーを買うついでに。。このついで買いがかなり大きいんですよね。スーパーなどでもお弁当やお惣菜を購入した後の導線にスイーツを置くというのは、一つの戦略ですから。ご飯を食べた後に、少し甘いものが欲しくなる。この心理をついています。

一度は食べてみたい

コンビニスイーツの戦略として、普通にCMで流すのではなくテレビ内の企画を上手く利用していますよね。あれだけの尺を使って1つのスイーツに焦点を当てれば、多くの方が一度は食べたい!そう思うはずです。コンビニスイーツは一定期間内で売り切って、次の新作を出す。ので、1度食べていただければ、リピート買いはあまり期待していないのだと思いますね。

SNSを使っての集客力

テレビの企画も上手く利用しますが、最近はツイッターなどでプレゼント企画を利用して、個人の方に広めてもらう、そういう戦略も見受けられます。リツイートした方の中から抽選で100名様に、新作スイーツプレゼント。SNSを利用する方は流行に敏感ですから、話題に取り残されないようにと、購入する動機になるわけです。

コンビニスイーツの弱点

・流通

容器などを研究して輸送にできるだけ耐えられるような商品を作り出してきてはいますが、やはりケーキは壊れやすいです。歩留りをどの程度、原価計算に入れているのかはわかりませんが、そのロス分は金額に上乗せされていることは、忘れてはいけません

・鮮度

ケーキ屋さんで消費期限を設定する場合、特に生クリームを使っている品はその日限りの消費期限になるはずです。鮮度を保つため冷蔵冷凍の技術革新も進んではいますが、それでもナマモノですから。日持ちは短くなりますよね、その場合にも輸送の時と同じようにロスになる分も価格にあらかじめ載せての値段設定になっていることも忘れてはいけません

・生クリーム表示の壁

鮮度とも関係するのですが、数年前から”生クリーム”と表示できるのは、動物性脂肪(乳脂肪)=生乳のみを原材料としたものになりました。多くのコンビニスイーツに使われているのは、乳等を主原料とする食品 と表示されているはずです。生クリームを使う商品は管理がとても難しく、夏場に持ち帰る際には10分ほどでも劣化してきます、ケーキ屋さんでは保冷剤を入れて対応していますし、庫内温度は5℃〜7℃以下で管理しています。ホイップクリームを使用しても、お客様に満足感を味合わせる技術力には脱帽です。

・新商品の限界

新作品を常に投入していかないと話題性で売る戦略が成り立たなくなります。しかし、さすがに限界があります。あとは過去に売れた商品のリメイクだったり、少し変化を加える商品しか無いでしょう。やはり味では本格的なケーキ屋さんには敵いません。いつかは必ず限界が来ます、その時にどのように戦略を変えてくるのか。本格派スイーツに変えてくるのか。。こちらとしてはハラハラします。

お名前.com

ケーキ屋さんの商機

コンビニスイーツに押される街のケーキ屋さんですが、まだまだ顧客を掴めるチャンスはかなり残されています。

・地産地消

地元の素材を使うのはお客様にとっても魅力的です、周りを捜せば必ず個性を出せる素材があるはずです。牛乳・果物・野菜など、お菓子と相性の良い素材を見つけてアピールしていきましょう

・季節限定

コンビニの戦略をこちらも利用して、季節限定・期間限定で作る商品を作りましょう。今ではフルーツも1年中あるイメージですが、やはりという季節があります。一番美味しくなる時期に短い期間で提供する。この季節で無いと食べられない!それが話題性を呼ぶんです。

・SNSを使いこなす

コンビニのような大胆なサービスはできませんが、発信を続けることで来客を増やすことは可能です。SNSを見て購入される方は、一度きりというお客様は多いです、が、その数%でもリピート客を掴める可能性はあります。美味しい魅力的なお菓子作りを続けていけば、必ず顧客は増えてくれます。

・適正価格での販売

前述したように、大手では商品のロス分を見越しての価格設定をしています。お客様から見ると廃棄処分する分のお金を払わされているわけです。個人店ではこのような価格設定をしてはいけません!原材料に対する適正な値段設定で、お客さまと作り手側が共にwinwinなケーキを作り続けていきましょう。長い目で見れば商売として良い方向に進むと思いますよ。

まとめ

商売は長く続けることが、将来的な儲けに繋がります。

目の前の事だけをみるのではなく、10年後、20年後を見越した戦略を考えていきましょう。

誠心誠意。これだけがケーキ屋さんが儲けることのできる唯一の秘訣です。

それでは。。

UP時間  19:51

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