秘伝〜富士宮プリンの秘密〜

甘いものの記憶

富士山を仰ぎながら歩く静岡県富士宮市の旧道沿いに佇む、60年以上の歴史を持つ老舗菓子店「新月堂」があります。地元の人々に愛され続けてきた秘訣と長年にわたって温めてきた「秘伝プリン」の秘密を、今回初めて語ろうと思います。

「これが答えだ」と思えるまでに、30年かかった

プリンというと、簡単に作れると思うかもしれません。
卵、牛乳、砂糖——材料は少ない。だからこそ、奥が深い。
新月堂のプリンは、「なぜこの配合なのか」「なぜこの火加減なのか」「なぜこの材料を使うのか」——そのすべてに理由があり、その理由を積み上げるのに、30年という歳月がかかりました。
試行錯誤の末にたどり着いたレシピには、文字だけでは伝えきれない事が随所にあります。素材の質を下げない、工程を省かない、量産の効率よりも味を優先する。その姿勢が、一口食べたときの「あ、本物だ」という感覚につながっています。

秘密は「素材の声を聞くこと」

プリンを作るうえで特にこだわっているのが、卵の状態と火の入れ方。同じレシピでも、素材の状態が変われば仕上がりも変わる。毎日微妙に違う素材に向き合い、その日の最適解を判断しながら仕込む——これが「職人の仕事」です。
量を追うのではなく、一つひとつを丁寧に。そのスタンスが変わらない限り、新月堂のプリンの味は変わりません。

60年以上続く店だから出せる「安心感」

当店はありがたいことに地元のお客様に愛されて創業60年以上が経ちました。
長く続けて来られた要因は流行をあまり追わず、美味しい食材を美味しいまま、喜ばれるものをきちんと作り続ける。それが信頼になり、数年ぶりに帰省をされた方、子供の頃に両親に連れられて食べた方など、何年後も「やっぱりここのが好き」と来店していただけていると感じております。
歴史を感じていただきながら一口ずつ味わっていただけましたら幸いです。

まとめ

「秘伝」という言葉は、ただの宣伝文句ではありませんでした。30年という時間、毎日の積み重ね、そして「妥協しない」という一貫した姿勢——それがすべて詰まったのが、新月堂のプリンです。
ぜひ一度、実際に食べてみてください。その一口に、30年分の答えが入っています。


📍 新月堂(しんげつどう)
静岡県富士宮市青木325-12
営業時間:8:00〜20:00 定休日:月曜日
公式HP:https://shingetsudo.com/

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