開始時間 21:30
商売はやはり難しいものです。
見かけた事がありませんか??
数年前まで行列ができていたお店が、他のお店に変わっていたり、経営者が変わって、品質が落ちたとか・・・
統計によると10年続く会社はわずかに3%だということ。。
商売における続ける力を解説していきましょう
菓子業界は続けていける確率は高い
お菓子業界は、その中でも強い業界だと感じます。
後継者がいないという理由で廃業するお店はありますが、資金繰りが苦しくなって廃業したお店は
私の周りでも少ないです。
その理由を説明していきましょう
1、お店がそれぞれで独自の味が出せること、オリジナリティーがあるのです。
2、個人経営が多いということ 人件費は一番大きな経費です、売り上げが多いときも少ない時でも払う金額は決まっています。パートさんなら時間を調整することもできますが、それでも今は補償を厚くしないと雇う事が難しい時代なので、経営者の負担は大きくなります。家庭内作業で仕事を行えれば、資金繰りが厳しい時でも耐えることが可能なんです。
家族+従業員が2〜3人で回せる規模ならば、資金繰りに困ることはあまり無いからです。
3、お菓子には今でもニーズがあるということです。以前よりは一人で購入する金額は少なくはなりましたが、好きな人は多いですよね。
朝昼晩の食材は必需品です、それに比べてお菓子は嗜好品。それでも、無性に食べたくなる時がありますよね?コンビニ、スーパー、専門店、通販、買う場所はそれぞれですが、1ヶ月間、お菓子を全く食べない方は、いないのでは無いでしょうか??まあ、少しはいるでしょうかね。
トレンドは追ってもいいが、依存してはいけない
お客様の心理は、とっても複雑です。
流行のお菓子も食べたい、でも定番のお菓子も食べたい。。
変化が無いとお客様の流れも滞ります。。
流行のお菓子にはアンテナを敏感にする必要はあります、一つのアイテムとして店頭に並べるのは
有りです、しかし流行は必ず廃れます。一気に上がるものは一気に下がる。これは世の常です。
最近ではタピオカドリンク、古くはナタデココ、カヌレ(これは再度流行しているみたいですが)ティラミス・・私が学生の頃にはホブソンズというアイスクリームがものすごい流行って、常に行列ができていました。。
ブームには必ず火付け役がいます、前述したホブソンズは、開店当初はサクラを雇って並ばせていたそうです、それが噂を呼び、爆発的な人気になったそうです。
ブームの物は一度は食べてみたい!という ニーズに応えるには必要ですが、ブームが去れば、まだやっているの???遅れているね。。という感じで見られてしまいますから。。
よくある失敗は、ブームにのって、そのお菓子を作るための材料とか包装材料を大量に仕入れてしまい、ブーム後に不良在庫として抱えたまま、ロスを出してしまう。。
トレンド、流行、ブームは乗るタイミング、降りるタイミング、間違えないように。。
季節商品を考えよう
私は和菓子も作っていますが、洋菓子よりも和菓子の方が、季節によるお菓子が豊富ですね。
洋菓子では、季節のフルーツなどを上手く使っていく方法があります。
時々、スーパーに行くとガッカリする事があります。季節問わずお菓子が置いてあるんです、春夏秋冬を大事にして、お菓子をお客様に提案し、季節感を味わっていただきたい。
そんな職人のささやかな思いを逆撫でしてくれるわけです。古い考えでしょうけど。
トレンドとは違い、この季節でしか!食べられないお菓子。
これは重要なアイテムになります、例えば柏餅は早くても4月初旬から5月中旬までのお菓子です(スーパーは除く)この時期になると、柏餅を買いにきてくださるお客様が多くいます。
桜餅、水無月、水羊羹、なども同じです。
アップルパイも9月後半から1月末まで
いちご大福は12月中旬から6月末くらいまで。
こうする事で、その季節にはこれを食べよう!という意識をお客様が持ってくれます。
今しか食べられない!!これはお客様の心を動かすんです。
こちらとしても旬の物を味わっていただける、win win という事です。
問屋さんとも WIN WINが基本
お菓子の材料を持ってきてくれる問屋さんとの関係も大事です。
相見積もりで安い方を選ぶ、これも経営上は大切な事です、しかし気をつけて欲しいのは問屋さんも儲けていただかないと潰れてしまう。潰れてしまうと同じ材料を捜すという手間が生まれるし、同じ材料が手に入らなくなるかもしれない。
問屋さんが減ると価格競争も減り、相手の言い値になる可能性も出てきます。
潰れたら他から仕入れをすればいいや。。。それほど大きな業界ではありませんから、これを続けると最終的には、問屋さんがなくなり、困るのは自分のお店になる。。この理屈がわかっていただけるといいのですが。。。
自分のお店も儲けが出て、問屋さんもほどほどの儲けを出してもらう。WIN WINの関係が安定的にお店を経営する秘訣です。
やはり対応の良いお店ですと、メーカーから出るサンプルなどを優先的に持ってくれる。。営業さんも人間ですから。気持ちよく仕事できる場所の方が対応は良くなるのは当たり前ですよね。
相性の合わない営業さんもいますし、教育の行き届いていない営業さんもいます。長い目で見て、どうなのか??を常に考えるクセをつけましょう
何よりも誠意
商いで一番大事な事は、誠心誠意
真面目に、コツコツ、一生懸命。
仕事人間になれとは思いません、それでも仕事には真摯に向き合い、お客様第一のお店作りをしていきましょう。その気持ちはあらゆる所に表れてきます。
お菓子屋さんは女性のお客様が多いです、女性に限らず、お店でお話をするのも楽しみにしている方もいらっしゃるんですね。。以前は、接客は迅速にしてほしい!!と思っていましたが、一見無駄に見える無駄話でも、お買い物に来て、満足して帰っていただくのには、必要なのだな〜と感じています
メディアにも何度か出た事もあります、その数日間は賑やかになりますが、それは、ほんの一時の陽炎です。
地元のお客様を大事にしないと、長い経営はできません。
SNSの発信の必要性も感じています。誕生日のケーキなども、定番ではなく、少し変わったデコレーションケーキを望む方も増えています。
大抵はホームページを見て電話を下さるんですよね。。新作はインスタグラムなどで。詳しい商品紹介はfacebookで。これは時代にのっていこうかな。。と考えております。
参考になれば嬉しいです
それでは!
UP時間 22:36
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