誕生日や記念日、ふとした日常のひとときに「手作りケーキを贈りたい」と思ったことはありませんか?でもいざ作ろうとすると、「スポンジがしぼんでしまった」「パサパサになってしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、スポンジケーキがうまくいかない原因は、ほとんどが”ちょっとしたコツを知らないこと”にあります。
静岡県富士宮市で創業60年以上の老舗菓子店・新月堂が、毎日ケーキを焼き続けてきた職人目線で、スポンジケーキの焼き方の基本とコツを、ていねいにご紹介します。一度コツをつかめば、驚くほどふわふわのスポンジケーキが焼けるようになりますよ。
材料(18cm丸型 1台分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 卵(Mサイズ) | 2個 |
| グラニュー糖 | 80g |
| 薄力粉 | 68g |
| 無塩バター | 10g |
シンプルな材料ばかりですが、それだけに「素材の扱い方」がすべてを左右します。薄力粉はあらかじめふるっておき、バターは小さなボウルに入れ湯煎で溶かしておきましょう。
作り方
① 下準備(ここが肝心です!)
- オーブンを180℃に予熱しておきます。
- 型にオーブンシートを敷いておきましょう。
- 小麦粉は前もってふるっておきます。
卵はボウルに割り入れ、湯煎で人肌程度(約32〜36℃)に温めておくのが、ふわふわスポンジへの第一歩です。この工程を省略してしまうと、卵の泡立ちが悪くなってしまいます。
② 卵とグラニュー糖を泡立てる
人肌に温めた卵にグラニュー糖を加え、ハンドミキサーで泡立てます。最初は高速でしっかりと、途中から低速に切り替えて気泡を整えていきます。
目安は「リボン状に落ちてから5〜6秒、形が残る状態」になるまでです。生地をすくって垂らしたとき、リボンを描くようにゆっくりと落ちていく、このもったりとした状態が合図です。ここまでしっかり泡立てることが、ふんわり仕上がりの決め手になります。
③ 粉を合わせる
泡立てた卵生地に薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るように混ぜます。粉っぽさがなくなるまで、底からすくい上げるように大きく混ぜましょう。混ぜすぎると泡が消えてしまうので、20〜25回を目安に手早く仕上げます。
④ バターを加える
溶かしバターを生地の一部と混ぜてなじませてから、全体に戻してさっくり合わせます。この手順を守ると、バターが均一に混ざってしっとりとしたスポンジに仕上がります。
⑤ 型に流して焼く
- 準備した型に生地を流し込み、型を軽く台に落として空気を抜きます。
- 180℃のオーブンで約25〜30分焼きます。焼き時間はオーブンによって差が出ますので、あくまで目安と考えてください。
- 焼けたかどうかは、中央を軽く押してみて、弾むような反発があれば焼き上がりの合図です。
- 焼き上がったら型ごとトンとテーブルに落とすことで焼き縮みを防げます。すぐに型から外し、ケーキクーラーの上でさまします。
- オーブンによっては20分ほど経過した時点で半回転(180度)します。
焼き加減は、文章だけではどうしても伝わりにくいところです。生地のようすや焼き上がりの見きわめは、記事のいちばん下にある動画とあわせてご覧いただくと分かりやすいと思います。
職人の目線で伝える「新月堂ならではのポイント」
60年以上ケーキを作り続けてきた新月堂が、特に大切にしているポイントを2つお伝えします。
【ポイント①:卵は必ず人肌に温める】
冷たい卵はそのままでは泡立ちません。人肌(32〜36℃)に温めることで、卵の気泡力が格段にアップします。時間がないときも、この工程だけは絶対に省かないでください。
【ポイント②:リボン状になるまで泡立てを妥協しない】
「もう十分かな」と思ってから、もう少し泡立てるくらいがちょうどよいです。生地を持ち上げたとき、ゆっくりとリボンを描くように流れ落ちる状態が理想です。ここで手を抜くと、焼き上がりがずっしりした仕上がりになってしまいます。
まとめ
手作りスポンジケーキが成功するカギは、「卵を人肌に温める」「リボン状になるまでしっかり泡立てる」この2点に尽きます。材料はシンプルでも、小さな工夫が大きな差を生み出します。ぜひ一度、新月堂のポイントを意識しながら挑戦してみてください。
焼きたてのスポンジケーキのふわっとした香りと、しっとりとした口当たりは、お店のケーキとはまた違う、格別の美味しさです。お子さんと一緒に、大切な人のために、ぜひ楽しいお菓子作りのひとときを過ごしてみてください。
動画でも詳しく紹介しています!実際の泡立て方の見た目や、リボン状の生地のようすは、動画を見るとより一層わかりやすいです。ぜひあわせてご覧ください。
新月堂|静岡県富士宮市の創業60年以上の老舗菓子店

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