和菓子

甘いものの記憶

廃業が続くお菓子屋さん。今こそ立ち止まって考えてみました

材料も包装材も値上がりが続くなか、六十年続く富士宮の菓子屋が、品数の絞り方とロスの減らし方を書きました。
お菓子語り

しゃれて鱒|富士宮のニジマス菓子が、銘菓になりきれなかった話

ニジマスの形をした富士宮のお菓子「しゃれて鱒」。富士宮やきそばが全国区になった頃に生まれ、十店舗で作っていたものが、いまは三店舗に。作り手のひとりとして、正直に書きました。
お菓子語り

落雁の木型と、鯛と蛤の落雁|仏事だけではないお菓子の話

お彼岸やお盆に使う、いつのものか分からない落雁の木型。鯛や蛤、去年からはぶどうの落雁も作っています。富士宮の菓子屋が、飾ったあとに食べるお菓子の話を書きました。
お菓子の作り方

お盆・お彼岸のお供えに「花まんじゅう」|職人が一つずつ絵を描く、富士宮の和菓子

お盆が近づくと、お供え物を何にするか迷われる方は多いと思います。果物、お菓子、故人の好物。選び方はいろいろありますが、この時期になると新月堂の工房が色とりどりのお饅頭で埋まります。花まんじゅうです。赤、青、桃、緑。ひとつひとつ、職人が手で色...
お菓子の作り方

職人が教える、あんこの炊き方 ― 家庭の鍋で失敗しない「粒あん」完全ガイド

小豆200g・砂糖200g、覚えやすい1:1配合で作る自家製粒あん。和菓子職人が、渋切り・砂糖を3回に分ける理由・見極めのコツまで丁寧に解説。あんこの歴史と「製あん発祥の地・静岡」の物語つき。
甘いものの記憶

「どんな顔で食べてくれるかな」——ケーキ屋の、暗いうちから始まる朝

おはようございます。今日は、私の「朝の一日」をのぞいてもらおうと思います。うちは自宅兼店舗。だから通勤時間はほぼゼロ——まあ、唯一のメリットかもしれませんね。外がまだ暗いうちから、そっと一日が始まります。まだ外が暗いうちに作業場の電気をつけ...
お菓子の作り方

一枚ずつ、手焼きで。新月堂のどら焼きができるまで──弾力と厚みの秘密

創業六十年、富士宮の和菓子屋・新月堂。このたび、店のどら焼きができるまでの仕事を、一本の動画にまとめました。説明やナレーションは、あえて入れていません。卵を泡立てる音、生地が銅板に落ちる音、あんこをのせる手つき──職人の手の動きと、厨房の音...
甘い旅

常連さんに教わって、向島へ。二軒の老舗と、思わぬ出会いの一日

東京に出る用事があった日のこと。当店の常連さんに教えてもらった和菓子屋を、二軒、訪ねてみることにしました。「向島って、いいですよ。一度、行ってみてください」その一言を頼りに、車を走らせて、隅田川の方へと向かいました。一軒目──言問団子ふらっ...
甘いものの記憶

青島みかんを、和菓子に──ある方からの相談から、3年の物語

ある日のことだった。以前から知り合いだった一人の女性から、こんな話を聞いた。「ある事情があって、青島みかんの栽培を任されることになったんです」私が和洋菓子店を営んでいることを、彼女は知っていた。だから続けて、こうおっしゃった。「自分が育てた...
甘いものの記憶

この季節だけの味——柏餅に、私のスパイスを加えて

端午の節句が近づくと、工場に柏の葉の香りが漂いはじめる。この香りを嗅ぐたびに、私は決まって子どもの頃に引き戻される。小学生のころ、この時期になると両親は夜遅くまで製造場にこもっていた。灯りの消えない工場。黙々と手を動かす背中。眠い目をこすり...