おはようございます。今日は、私の「朝の一日」をのぞいてもらおうと思います。うちは自宅兼店舗。だから通勤時間はほぼゼロ——まあ、唯一のメリットかもしれませんね。外がまだ暗いうちから、そっと一日が始まります。
まだ外が暗いうちに
作業場の電気をつけて、まず手を洗う。窓の外は、まだ真っ暗です。この朝一番の手洗いだけは、特に念入りにします。食べ物を扱うということは、お客様の命を預かるということ——そう自分に言い聞かせているからです。雑菌をゼロにすることはできません。それでも、限りなくゼロに近づける努力はできる。お客様の命を守ることは、そのまま、自分の店を守ることにもつながりますから。誰もいない静かな厨房で、今日も最初の一歩を、丁寧に踏み出します。
その日のうちに売り切る「朝生(あさなま)」
朝の段取りは、だいたい決まっています。まずはその日に並べる洋菓子。それが終わると、和菓子の「朝生(あさなま)」——朝作って、その日に売り切る生ものです。季節によって、桜餅や柏餅、大福。目標は、8時の開店まで。
作りながら、細かなこだわりがいくつもあります。たとえば砂糖。うちは氷砂糖を細かく砕いて使っています。粒が細かいほど、同じ量でも甘さは控えめに感じる。今の時代の口に、ちょうどいいんです。
昔ながらのオムレット——昔は「バナナボート」なんて呼んでいました——は、生地に洋菓子専用の、目の細かい米粉を使っています。口溶けがよくて、ぼそぼそしない。見た目は昔のままでも、中身はちゃんと“今のスイーツ”になっているつもりです。
スポンジも、焼きたてより1〜2日寝かせたほうが生地が馴染んで、うま味が出る。ナッペ(クリームを塗る作業)のコツは、自分が動かないこと。手は同じ位置に置いたまま、回転台のほうを回す。地味ですが、これがいちばんきれいに仕上がります。
「どんな顔で食べてくれるかな」
丸いケーキって、特別感がありますよね。年中食べるものじゃない。誕生日やクリスマス、お祝い事——もらう側からしたら、丸いケーキはやっぱり嬉しいんじゃないかなと思います。
仕上げに、名前を入れる。正直に言うと、この作業、あまり得意ではありません(笑)。それでも一文字ずつ、丁寧に。
箱に納めながら、いつも考えていることがあります。これを、どんな顔をして食べてくれるんだろう、と。それを想像しながら作る——これが、私にとって唯一の楽しみと言ってもいいかもしれません。
そして、これがないと、毎日の仕事はただの「作業」になってしまう。やりがいは、人に喜んでもらうこと。だからこそ、その対価として、お金を払って買っていただける。喜んでもらうことと、商売として続けることは、私の中でまっすぐ一本につながっています。
そして、8時に店を開ける
ひと通りお菓子ができたら、あとは掃除をして、開店の準備。とりあえず品物さえあれば、お客さんが早く来ても包んでお渡しできますから。
8時。今日も、店を開けます。
この丸いケーキを受け取る誰かの、特別な一日のために。——そんな朝の積み重ねで、新月堂の毎日はできています。
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高価な買い物ですから、悩んで当然です。同業者のリアルな声を参考にしながら、妥協せず納得のいく一台を選んでください。少しでも参考になれば嬉しいです。
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静岡県富士宮市青木で60年以上続く、地元に愛される和洋菓子の老舗です。
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