開始時間 16:55
あなたがお菓子屋さん、ケーキ屋さんを開業するには、株式会社にするか、個人事業主になるかを決めなければいけません。
会社組織にするのか?はたまた個人事業主にするのか?
私の家は個人事業主でしたので、何度か知り合いの税理士さんにどちらがお得になるか?尋ねたことがありました。
複数の方は売上が3000万円くらいまでなら、個人事業主の方がいいんじゃ無いかな??と答えてくれました。。
経費の面では株式会社の方が枠はありますが、税金面では儲けに応じての税額になる分、個人事業主の方がメリットは大きいかな?
詳しい事は、もう少し勉強をしてから書こうとは思います。
今日は、個人事業主になったら、これだけはやっておいた方がお得ですよ〜〜という話です
個人事業主になるには
・まずは 開業届を出しましょう 事業を始めたら1ヶ月以内に税務署に書類を提出しましょう。国税局のHPでもダウンロードできます
こちらのページでは1枚は控えになっていますが、2枚書くのも手間ですので、コピーして持っておきましょう。他の手続きで必要になる場合があります。
・加えて青色申告承認申請書の提出も行いましょう。こちらは開業した2ヶ月以内に提出が必要です、その年の1/1〜1/15までに開業された場合には3月15日までに開業届と共に提出しましょう。白色申告というやり方もありますが、今の時代ではメリットは無いので、必ず提出してくださいね。
・国民年金・国民健康保険への変更手続き
今まで働いていたお店が社会保険に加入していたのならば、切り替えが必要です。。この辺は退職手続きが済めば、大体は書類が送られてきますので、速やかに変更をすれば問題はありません。これからはご自分で払っていくのです。。ただしこの金額も確定申告の時に全額、控除対象になりますので、頭に入れておいてください。
個人事業主をお得に過ごす方法は、あなた次第です
先回、税務署が来た場合のお話を書きました。
個人事業主として、やはり儲けを出して少しでも良い生活を。。そう思いますよね。
この場合の方法としては
1、売り上げを伸ばす
2、仕入れや経費を減らす
3、人件費を削る
4、株で儲ける
このくらいでしょうか。。売り上げを伸ばすのが一番良い方法だというのは、わかると思います。
ある程度の商品を作るには、仕入れも必要ですし、水道光熱費といった部分はなかなか削れませんし、人件費も売り上げを伸ばすにはほどほどは必要です。給料があまりにも安いと良い人材は来ませんからね。
売り上げを伸ばすと、所得税、消費税の納税も増えますね。。
ここで、考えるのは、売り上げを少なく誤魔化して税務署に入られて、追徴課税をされる、こんな無駄な労力をするよりも、合法的に守られているルールを上手く使う方法です。先回書いたように、税務調査は時間と労力と精神的な疲労を考えると払うものはしっかり払う!守るものはしっかり守る!です
株で儲けるは、プロでも難しいのであきらめましょう。。長期の目線で投資できるのであれば少額でも積み立てNISAをしていきましょう
電子帳簿を保存して65万円の特別控除を受けましょう
2年ほど前に法律が変わり、電子帳簿を保存し、確提出期限までにe-taxを使って確定申告を行うことで65万円の控除が受けられるようになりました。他には55万円控除、10万円控除が受けられますが、少しの手間でできますので、最高65万円の控除を目指しましょう。
方法は簡単です。まずは複式簿記による帳簿をつけましょう。。
パソコンに会計ソフトを入れて10日に1度くらいで帳簿をつけていけば大丈夫です。知識のない方は是非、地元にある青色申告会を利用するといいです、年会費は私のところは6000円。ソフトの導入や勘定科目などの設定も有料にはなりますが手伝っていただけます。確定申告のe-taxまで面倒を見てくれますので、費用対効果は抜群だと思います。
何年か確定申告や、帳簿をつけていけば知識もついてきます。ご自身で帳簿入力ができるようになれば、かかる費用も減ってきますしね。
弥生の青色申告。こちらは青色申告会の奨励しているソフトなので、すぐに対応してもらえます
こちらはwindowsのみ対応になります。
私は最初、クラウドタイプにしたんです、1年目は無料でしたので。。しかしクラウドはe-tax対応ではないので、65万円の対象外になるのがわかったのが、つい最近。。半年分の帳簿を再入力は、かなりの労力でした。クラウド版と通常版は互換性もあまり無いので、移行できるデータがほとんど無くて苦労しました。
他にもソフトはありますが、、できれば地元の青色申告会の奨励している会計ソフトを使うようにしてください。
小規模企業共済への加入
売り上げを伸ばして税金を減らすには、いかに控除を増やせるかにあるのです。
控除される項目には
国民年金・国民健康保険料・生命保険・年金型保険・地震保険・医療費控除・が主なものです
国民年金・国民健康保険料は全額が控除
生命保険・年金型保険・地震保険は、最高で15万円
医療費控除は同居家族全員分で10万円を超える部分が控除
ここで、個人事業主にとってお得な”小規模企業共済”があります。こちらは全額控除になります
個人事業主には補償が少ないので、退職金代わりに積み立ててもらう制度です。
月に7万円まで掛けることができますので、最高84万円が控除になります。まあ、この辺は売り上げとの兼ね合いもありますが、絶対に入ったほうが得です。
シュミレーションもこのページからできますので、試算して上手く使うといいですね。
こちらは、青色申告会でも手続きができます。。
国民年金基金
こちらは、国民年金に上乗せできる仕組みになっています。
こちらの金額も全額控除の対象です
国民年金の方が対象になっています。
月額 68000円まで掛けることができ、65歳から受け取ることができます。
万が一、亡くなられた場合でも遺族年金として給付されます。
注意点としまして、
・一度入会されると、途中で辞めることはできません。
・確定拠出年金(iDeco)をやられている方は、こちらとの合算で月68000円になります
詳しくはこちらから。。
減価償却を上手く利用する
お店を開いたばかりですと、この減価償却費はかなり税負担を減らしてくれるでしょう、その代わりに返済が大変なんでしょうけれど。
建物以外は5年から8年ほどで償却期間が終わります。ここでグッと経費に経常できる金額が減ります。どうしても必要な機械類は揃えて、少し間を開けながら償却資産を購入するのも一つの節税方法です。。こちらは、開業してから、少し時間が経った時に考えるといいでしょう。経理を始めるとわかったくると思いますが、売り上げばかりを増やしても、控除額を考えていかないと、税金の負担が多くなります。
確定申告で支払う所得税額は 市県民税、国民健康保険料で支払う金額までにも影響をしてきますので、気をつけましょう。
余裕があればふるさと納税も
1、2年では、なかなか把握しづらいでしょうけれど、少し余裕が出てきたら、6月過ぎ頃に届く、市県民税の決定通知書を見てください。
その金額を元に
こちらで計算をしてみてください。。2000円を収めることで、美味しいお肉やお魚、フルーツなども手に入れられます。
税金の前払いと考えてください。本来払う税金を有効に使って、食卓を賑やかにできるんです。年々、使い勝手が良くなってきており、申請も楽になっていますので、利用してみるのもいいかもしれません。。
個人事業主を楽しむのには簿記の知識が必要です〜
私の知恵のほぼ全てを出し尽くした感じです。。笑
簿記など、何も知らなかった私が25年以上、確定申告や源泉徴収票を作ってきて得た知識です。まだまだ不足している所もあるかもしれませんが、今ある知識はここに書き綴りました。もう少し早く知っていれば。。という事もありますが。まあそれは仕方がなかったわけで、ここに辿り着いた方には少しでも人生を楽しめるよう、ルールの範囲での節税をしましょうね。。
消費税の事は書きませんでしたが 簡易課税と原則課税。。お菓子屋さんでしたら簡易課税が良いと思います。
課税売上が5000万円以下ならば、簡易課税が選択できます。。
簡易課税の適用を受けたい事業者は簡易課税制度の適用を受ける旨の届出書を、適用を受ける会計期間の前日までに提出しなければなりません。それが事業を始めた初年度であれば、初年度の会計期間中に届出書を提出することで要件を満たすことができます。https://www.freee.co.jp/kb/kb-accounting/simplified-tax-system/より抜粋
こちらを利用して少しでも節税ができるといいですね
では、今日はこれでおしまい〜〜
UP時間 21:16
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