一枚ずつ、手焼きで。新月堂のどら焼きができるまで──弾力と厚みの秘密

お菓子の作り方

創業六十年、富士宮の和菓子屋・新月堂。このたび、店のどら焼きができるまでの仕事を、一本の動画にまとめました。

説明やナレーションは、あえて入れていません。卵を泡立てる音、生地が銅板に落ちる音、あんこをのせる手つき──職人の手の動きと、厨房の音だけでお届けします。

焼き印が並ぶ、新月堂のどら焼き。一枚ずつ手焼きで仕上げる

まずは七分間、どうぞご覧ください。

こだわりは「手焼き」。一枚ずつ、銅板の前で

新月堂のどら焼きは、一枚ずつ手で焼いています。

機械でまとめて焼けば、形は揃います。それでも手焼きにこだわるのは、あの弾力と厚みが、手の感覚でしか出せないからです。

おたまで生地を落とし、銅板の上にまあるく広げていく

おたまで生地を落とし、まあるく広げる。銅板の前に立ち、焼き色を目で見て、表面の乾き具合を確かめて、返しどきを決める。この「返す直前のひと呼吸」が、ふっくらと厚みのある皮を生みます。

昔ながらの銅板は、熱の伝わりがよく、むらなく均一に火が入ります。だからこそ、外はきれいな焼き色、中はもっちりとした弾力に焼き上がるのです。

銅板の前で焼き色を見極める。返す直前のひと呼吸が大切

ふっくら、もっちり。皮ができるまで

どら焼きの主役は、なんといってもあの「皮」です。

まずは卵をしっかりと泡立てます。ここで生地に空気を含ませることが、焼き上がりのふっくら感につながります。

まずは卵をしっかりと泡立て、生地に空気を含ませる

小麦粉を合わせたら、最後に蜂蜜を加えます。この蜂蜜が、時間が経ってもしっとりと柔らかい、弾力のある皮を生みます。生地はしばらく寝かせます。急がず、生地が落ち着くのを待つ時間です。

こうして焼き上がった皮は、ふっくらと厚みがあり、もっちりとした弾力。ひと口で「手焼きの違い」を感じていただけるはずです。

ふっくらと厚みのある皮。きれいな焼き色が手焼きの証

あんこを挟んで、ようやく一つ

焼き上がった皮に、あんをたっぷりとのせ、もう一枚で挟みます。

焼き上がった皮に、あんをたっぷりとのせて挟む

押さえすぎず、けれどしっかりと。厚みのある皮とあんが一体になって、ようやく一つのどら焼きが仕上がります。

新月堂のどら焼き、通常6種類

新月堂のどら焼きは、定番から変わり種まで、通常6種類が店頭に並びます。

  • 定番どら焼き……ほっとする、つぶあん。新月堂の基本の一つ
  • 宮(みや)どら……つぶあんに、もちもちのミルク餅入り

そして、生クリームを合わせた人気シリーズが「生どら」です。

  • 生どら(プレーン)……つぶあんに、生クリームを合わせて
  • 生どら(抹茶)……つぶあん+生クリームに、富士山麓で育まれた足鷹(あしたか)の抹茶を
  • 生どら(ラムレーズン)……白あん+生クリームに、ラム酒に漬けたレーズンを忍ばせて
  • 生どら(いちご)……白あんと生クリームの、やさしい甘さ

秋冬は、8種類に

涼しい季節には、2種類が加わって8種類になります。

  • 栗どら……つぶあんに、ほっくり栗を
  • 新月(しんげつ)……虎模様の皮に、つぶあんとマーガリンを合わせた一品

季節でしか出会えない味も、ぜひお楽しみに。

焼きたての香りは、店頭で

動画でご覧いただいた、ふっくら手焼きの皮。その弾力と厚み、焼きたての香りは、やはり店頭でこそ味わっていただけます。

富士宮へお越しの際は、ぜひ手に取ってみてください。二階のカフェでは、富士山を眺めながらお召し上がりいただけます。

──手の動きと音だけの、七分間。お時間のあるときに、そっと再生していただけたら嬉しいです。

関連記事

店舗情報

  • 店名:新月堂
  • 住所:静岡県富士宮市青木325-12
  • 電話:0544-27-0114
タイトルとURLをコピーしました