30cm——その大きさは、特別な日のサインです。
注文を受けるとき、私はいつも、その向こうにある「大切な行事」を想像します。何十年に一度の節目、一生に一度の祝い事——そういう日のために、このサイズはあります。
だから、ミスは許されません。旬のフルーツを主役に、華やかに。受け取った瞬間に「わあ」と驚いていただけること——いつも、それを心がけています。
箱も特注、フルーツも多めに仕入れる——30cmは、お店としても「ひとつの特別な準備」です。だから、お渡し希望日の10日ほど前には、ご予約いただけると助かります。
📝 職人メモ|30cmは「薄く2台」で焼く
30cmのスポンジを「厚く一気に焼く」のは、実は難しいんです。焼き時間がかかると水分が抜けて、スポンジの美味しさが落ちてしまいます。だから、30cmのデコ缶を2つ使い、薄めに2台焼く。それぞれを半分にスライスして、全部で4枚にして重ねます。
4枚のスポンジを重ねていく時間は、丁寧に。
1段目と中段の間にはフルーツと生クリーム。中段には生クリームだけ。上の段にはもう一度、フルーツと生クリーム——層を重ねながら、ひとつの「お祝いの形」を作っていきます。

📝 職人メモ|30cmは「底板の上で組む」
30cmは、組み上がるとそれなりの重量になります。途中で動かすと崩れるリスクがあるので、最初から底板の上で組み立て、最後までその上で作業を進めます。
重ねたケーキにクリームをまとわせるナッペの作業——これは、不思議と小さなケーキとそれほど変わりません。
違うのは、絞りの作業。少しボリュームを出して、大きく絞ること。そして、サイドの絞りが特に目立つこと。30cmは「正面」よりも「横顔」がお客様の目に飛び込んでくるケーキだからです。
📝 職人メモ|30cmは「サイドの絞り」が主役になる
通常サイズはトップ(上面)が主役ですが、30cmは存在感が横に広がる分、最初に視界に入るのはサイドです。サイズに合わせて絞りも少し大きめに、リズムよく。ここが揃うと、全体がぐっと引き締まります。
旬のフルーツを乗せて、仕上げに入ります。
苺、ぶどう、いちじく、桃——その季節にしかない色と香りを、たっぷりと。「華やかさ」が、このケーキの命です。
そして最後に、箱の蓋を閉じる瞬間。
——ここが、私にとって一番プレッシャーがかかるところです。
「良い記念日を」
そう願いながら、そっと送り出します。
🎂 特注ホールケーキのご予約は、7月7日(火) の営業再開後より承ります。
※30cmサイズは、箱の準備とフルーツの仕入れの関係上、お渡し希望日の10日ほど前までにご予約をお願いいたします。
サイズ・フルーツ・お渡し日について、お気軽にお問い合わせください。
新月堂|富士宮・創業60年

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